水. 5月 22nd, 2024


NBAは以前から懸念されていた、レギュラーシーズンの途中での人気の中だるみを懸念し、2023‐2024シーズンからレギュラーシーズン中にインシーズントーナメントを開催することにした。

今回はこのトーナメントについて深堀していこうと思う。

ルール

2023-2024シーズンから開催されるインシーズントーナメントは2つのフェーズ行われることになっている。

その二つというのがグループプレイノックアウトラウンドである。この二つの役割としてはグループプレイが予選のような役割をしており、ノックアウトラウンドでは行われた予選に伴って優勝を決めるトーナメントとなっている。

なおインシーズントーナメントの試合はレギュラーシーズンの成績に反映されるとのことである。

グループプレイ

グループプレイは昨シーズンの成績に基づいて分けられ、NBA30チームが5チーム、6グループに分かれることになっている。試合の方法はグループ内のすべてのチームで総当たり戦をするような形となっており、各チームが2回のホームでの試合とアウェイでの試合をするように設定されている。また開催予定日も既に11月3日から28日までの火曜日と金曜日に行われることが発表されている。

まぁでも気になるのはグループ分けでしょう。

グループの分け方はまずウェスタンカンファレンスとイースタンカンファレンスに分かれます。そのうえで次のようなルールで決められます。

グループ分けの方法(ウェスタンカンファレンスの場合)

  • ウェスタンカンファレンス内で昨シーズン1位から3位のチームから1チーム
  • ウェスタンカンファレンス内で昨シーズン4位から6位のチームから1チーム
  • ウェスタンカンファレンス内で昨シーズン7位から9位のチームから1チーム
  • ウェスタンカンファレンス内で昨シーズン10位から12位のチームから1チーム
  • ウェスタンカンファレンス内で昨シーズン13位から15位のチームから1チーム

イースタンカンファレンスも上記のルールと同様にして各カンファレンスから3チーム、計6チームにランダムに分けられるようになっている。

で、2023-2024シーズンのグループ分けは既に分けられているので下に書きますね。

ウェスタンカンファレンス

グループA

  • メンフィス・グリズリーズ
  • フェニックス・サンズ
  • ロサンゼルス・レイカーズ
  • ユタ・ジャズ
  • ポートランド・トレイルブレイザーズ

グループB

  • デンバー・ナゲッツ
  • ロサンゼルス・クリッパーズ
  • ニューオーリンズ・ペリカンズ
  • ダラス・マーヴェリックス
  • ヒューストン・ロケッツ

グループC

  • サクラメント・キングス
  • ゴールデンステイト・ウォリアーズ
  • ミネソタ・ティンバーウルブス
  • オクラホマシティー・サンダー
  • サンアントニオ・スパーズ

イースタンカンファレンス

グループA

  • フィラデルフィア・76ers
  • クリーブランド・キャバリアーズ
  • アトランタ・ホークス
  • インディアナ・ペイサーズ
  • デトロイト・ピストンズ

グループB

  • ミルウォーキー・バックス
  • ニューヨーク・バックス
  • マイアミ・ヒート
  • ワシントン・ウィザーズ
  • シャーロット・ホーネッツ

グループC

  • ボストン・セルティックス
  • ブルックリン・ネッツ
  • トロント・ラプターズ
  • シカゴ・ブルズ
  • オーランド・マジック

ノックアウトラウンド

ノックアウトラウンドでは各グループで最高成績を残した6チームと各カンファレンスの各グループの2位の内最高成績を残した2チームの計8チームでトーナメントを行い、優勝を決めるという流れになる。

賞金

この大会では名誉等も勿論、付加価値としてつくとは思うのですが、メインのものとして賞金が与えられます。賞金はノックアウトラウンドに進出したすべての選手に与えられ、次のように分配されます。

  • 優勝チームの選手一人につき50万ドル
  • 準優勝チームの選手一人につき20万ドル
  • 準決勝敗退チームの選手一人につき10万ドル
  • 準々決勝敗退チームの選手一人につき5万ドル

メリット・デメリット

さてこの記事の本当に書きたかった部分であるメリット・デメリットです。

メリット

まずメリットですが、これはこの制度を導入した目的である、シーズン中に中だるみをさせないというポイントです。

レギュラーシーズン中というのはスター選手がロードマネージメントしたり、よくも悪くも、プレイオフほどガチで試合を行うチームはありません。ということを考えるとレギュラーシーズン中にファンがNBAから離れていってしまうのが必然であり、実際プレイオフしか見ないというファンも多いと思います。

ですがインシーズントーナメントが開催される事で、メディアも盛り上げやすいですし、選手たちも本気で試合を行う様になるかもしれませんので、レギュラーシーズン中のファン離れを防ぐという点では利にかなっている制度であると思います。

また賞金があるということで、多額の選手をもらっている選手は無しにしても、ミニマム契約等を結んでいる選手としては金を得る絶好のチャンスとなり、普段以上の活躍を見せる選手が出ても不思議じゃないという点もファンが見るうえで楽しみが増える素晴らしい制度であると思います。

デメリット

選手への負担が大きすぎるというのがデメリットとして挙げられると思います。
先述したようにインシーズントーナメントで行われた試合は普段通りの計82試合に含まれるので、試合数は例年と変わりはないので負担は増えなくない?というのがあると思うのですが、これは一応、勝負事になるので、普段のレギュラーシーズンのリーグ戦とは異なり、1試合1試合にかける力が変わってきます。つまり選手にかかる負荷は普段の試合よりも大きくなるでしょう。これにより選手の怪我が増えればデメリット以外の何物でもないですよね。

今の82試合制度でも選手たちが負荷が大きすぎるというように選手たちは意思表示をしているので、ここには何等かの変革が必要なのではと思ってしまいます。


まぁでもファンとしては話題が増えるし、面白い試合が増えるとなれば楽しめますので良い改革ですよね。


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